「月経前（生理前）はいつもより気分が落ち込む」「生理前はなんとなく不安になる」

月経前になると、仕事や家事をするにも疲れやすくて困りますよね。このような症状がある場合、もしかして月経前症候群（PMS）かもしれません。

月経前症候群（PMS）とは、生理前3〜10日間続く、精神的・身体的な症状のこと。月経がくると、症状は軽くなるか消失します。多くの女性が、月経前にPMSの症状を抱えていると言われています。

 PMSは体だけではなく、心にも影響を及ぼします。どうして不調になるのかを知ることで心の安定にもつながるため、PMSと上手に付き合っていく方法を学んでいきましょう。

PMSの症状は、200種類以上とも言われています。主な症状は次の通りです。

心の不調

• イライラする
• 気分が落ち込む
• 不安になる
• 集中できない
• やる気が出ない

からだの不調

• 下腹部の張り
• 乳房の張り
• 腰痛
• むくみ
• 疲れやすい

PMSの原因は、実はまだはっきりとわかっていません。ですが、月経が始まる14日前に起きる排卵を境に変化が生じるエストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンの影響が大きいと考えられています。

それでは、PMSの症状にどのように対処していけばよいのでしょうか？日常生活の中で実践できる4つのポイントをご紹介しますね。

1. バランスのとれた食事をとる 
2. 軽い運動をする
3. ストレスをためない
4. 質の良い睡眠をとる

塩分やアルコールの摂取が多いと、むくみなどを悪化させる原因になります。カフェインを含むコーヒーなどは緊張感を高めるので、できるだけ控えましょう。

甘いものにも要注意。ケーキやチョコレートなどを食べると血糖値が乱高下し、イライラしやすくなります。血糖値の安定は気分の安定にもつながるため、バランスのとれた食事をとるよう心がけましょう。

ウォーキングやエアロビなどの有酸素運動もおすすめ。代謝や血流が良くなって、PMSの症状を和らげてくれるからです。自然の中を散歩したり、ストレッチしたりするのも良いでしょう。

PMSを乗り切るために、気分転換は欠かせません。自分に合ったストレス対処法を実践して、心身ともにリフレッシュしましょう。規則正しく、質の良い睡眠をとることも大切です。

PMSと上手に付き合っているという感覚が持てると、症状そのものも軽くなる可能性がありますよ。もし、症状が改善せず、日常生活に支障をきたすようであれば、我慢せず医師に相談してみましょう。