こもれび森の診療所 | 診療内科・精神科・うつ・適応障害・睡眠障害・発達障害・パニック障害などココロの悩みに応えます。

バナナがうつに効果的!?

「どうもやる気が出ない」「体調がパッとしない」最近うつっぽくて何となく調子が上がらないな…と悩んでいませんか?

原因はもしかして、脳に必要な栄養が足りないせいかもしれません。わたしたちの気分や心の反応は、脳の働きによるものだからです。

しか

気分と脳の働きがつながってるなんて不思議…

「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンは、ハッピーな気分の時に脳から出ています。
セロトニンが十分に分泌されていると、ストレスと上手に向き合えるので、気分も前向きになれるんですよ。

ところが、不足すると疲れやすくなったり、不安な気持が強くなったりします。さらに、セロトニンは日々のストレスによってどんどん消費されるので、放っておくとうつ病などの心の病に発展するリスクもあります。

セロトニンの材料になるのが、必須アミノ酸のひとつトリプトファンです。トリプトファンには、気持を落ち着かせたり、リラックスさせたりする効果があるんですよ。

トリプトファンは体内では作られないので、食事から摂る必要があります。食事から摂取されると、日中は脳内でセロトニンになり、夜になると自然な睡眠を誘うメラトニンへと変化していきます。

うさぎ

人参だけじゃ足りないかしら?

くま

ボクは冬眠前にサケをいっぱい食べてるよ!

セロトニンを作るために必要な食材は、カツオ・マグロ・サケ、豆腐・納豆などの大豆製品、牛・豚・鶏肉、ごま・ピーナッツなどです。

バランス良く食事すると摂取できますが、忙しくて外食やコンビニのお弁当で済ませてしまうこともありますよね。そもそも、料理する気力もわかないという場合も多いでしょう。

そんな時は、手軽に皮をむくだけのバナナがおすすめ。バナナ1本あたりには、約11mgのトリプトファンが含まれています。セロトニンが作られるのは午前中と言われているので、朝食を摂る習慣がない人は、バナナを食べると効果的です。

ヨーグルトを合わせると、便秘対策にもなりますよ。バナナには腸を刺激する食物繊維が多く含まれ、ヨーグルトには腸内環境を整える効果があるので、便秘に悩んでいる方は試してみてください。

セロトニンを作るには、日光を浴びることも大切。バナナを食べた後、通勤やお買い物ついでに太陽の光を浴びると、セロトニンの分泌が良くなるので一石二鳥です。

しか

わたしは朝の散歩が大好き!

チョコレートやケーキなどは、食べると一時的に気分が落ち着きますが、少し時間が経つとさらに甘いものがほしくなります。血糖値の上がり下がりが激しくなって、イライラしやすくなるので気をつけましょう。

うつっぽいなと感じたら、朝食やおやつ代わりにバナナを食べてみてくださいね。心もからだも健康的な毎日を送るために、まずは手軽に栄養を摂ることから始めましょう。